午後1で何を要求しているのかわかりにくい設問の、正解率を上げるポイントってあるかな?
この2点を意識すると、正解率が上がるよ。
不安な問題の正解率を上げる方法
何を要求しているのかわかりにくい設問は、
- 未解決の問題
- 使っていない文章のまとまり
の中から解答の根拠を探して、正解率を上げていました。
午後1の前提として次の2点を考えていたよ。
- 設問の解答の根拠に使った問題文の部分は、他の設問には使われない
- 企業の問題は、問題文中か設問の中で解決されるハズ
その上で、意識した点を順に説明するよ。
- 企業の問題点と、解答に使った問題文をチェックしておく
- 未解決の問題が残ってないか、解答の根拠に使っていない文章のまとまりがないか、を常に把握する
- 確実にわかる設問から解答し、不安な設問は後回しにする
- 不安な設問の解答の根拠を、未解決の問題、使っていない文章のまとまりの中から探す
この手順で回答すれば、不安な設問も、適当に感で解答するよりは、多少正解する確率を高められます。
これを午後1を解答するときに意識することは、私は結構難しかったです。何回か過去問を使って練習して、徐々に意識できるようになった感じです。
それでも、正解できない設問はある
試験後にIPAがだすコメントをみると、正答率が低かった設問に対して「~して解答してほしかった」や「~に気付いてほしい」などのコメントが書かれていることがあります。こういった問題は、正解できなくても仕方がないと考え、作問者が受験者にうまく設問の意図を伝えられなかった問題と思うようにしていました。
たとえば、令和4年の午後1の問2を例に見てみます。
設問4(1)は、私は今やり直しても間違えました。設問は『…に追加開発する連携機能で取り扱うデータはどのようなものか、…』です。
問題文の該当箇所を確認すると『…APIで連携してデータを収集する仕組みにして、各部門での手作業での集計業務を不要にする。…』とあります。
私は、このなかで「新規開発」、「APIで連携してデータ収集」の方に反応してしまい、「炭素排出量・削減目標」を解答の軸に置きました。しかし、コメントによるとこれはよくある間違いのようでした。
解答例は『各部門が手作業で集計しているデータ』となっています。
どうやら作問者は設問の「取り扱うデータ」の方に反応してほしかったようです。こちらに反応できれば、まだ解決していない「各部門が手作業で集計している」につなげて、正解に辿り着けたかもしれません。
この問題は、改めて私が解き直してみたのですが、受験時と同じ間違いをしました。それだけ、正解しにくい設問がある、ということを知っておくことも有効なのだと思います。
私の場合は、これを試験時間内に徹底して行うことは難しかったです。それなりに訓練して慣れたつもりでも、本番ではこの2点を意識しきれずに失点しました。
余談
こういった問題は、参考書の解説を書く人も苦労しているのではないかと推測します。
解答例を見てから、その解答例を導くのにどうすればいいかを組み立てることはできるかもしれません。それでも、ちょっと強引にみえるロジックで解説しているものも散見されます。そのような問題は、作問者と自分の相性が合わなかったとあきらめて、こんな解答のパターンもあるんだと思う程度にしていました。
お読みくださりありがとうございます。