自分の考えたことを、きちんと採点者にわかってもらうには、何に気をつけたらいいかな?
自分の頭の中の思考過程を書くといいよ。
思考過程も書いて採点者にわかってもらう
自分の頭の中で考えた結論に直接関係する部分だけを書くのではなく、途中であれこれ考えた検討過程を丁寧に書く必要があります。当たり前すぎて書くまでもない、ということでも、書かないと採点者には受験者がどの程度のレベルでどのように考えたかが伝わりません。
例えば、設問ウでは「・・・経営層にどのような説明を行い・・・」のようにとわれることがあります。仮に、何かの新規事業で資金の少ない中、新しい外注先を決めるとします。
このような場合に
「網羅的に企業を調べ、もっとも条件の合った企業を選定し、簡潔に要点を絞って経営層にわかりやすく説明した。」
とするよりは、
「比較対象の企業の品質、価格、納期をマトリックス図法によって一覧表を作成し、点数を付けて定量化した。
今回は比較的対象が多かったため、優先順位の高いコスト項目で足切りを設けた。20百万円よりもイニシャルコストがかかる企業は、品質や納期のスコアが良くても対象から除外した。
今回は当社では初めて行う分野の事業であったため、上位3企業に関しては利用者へのインタビューや口コミを調べることで、定性的な評価も加えた。
これらを総合的に評価し、経営層にイメージがしやすいようにビジュアルと共に説明し、了承を得た。」
とする方が、受験者の考えが採点者に対してより伝わると思います。
中には、「そんな当たり前のこと、いちいち書くまでもない」と感じるかもしれませんが、合否を決める採点者には、書くことでしか受験者の頭の中を伝えられませんので、一瞬で考える頭の中の検討過程も採点対象になるか考えながら書くと、得点アップにつながると思います。
特に、QC7つ道具や新QC7つ道具に代表されるフレームワークを名前とともに書くと、採点者にアピールしやすいと思います。普段はただ表を書いたり相関関係をみたりするときに、いちいちマトリックス図を書こう、とか相関図を書こうとは思わないかもしれません。
でも、試験では得点を取ることが必要ですし、わかりやすくした方が採点者に気付いてもらいやすいので、私は意識して技法の名称を書くようにしていました。
お読みくださりありがとうございます。